計算力はバイパス回路を作る

計算力とはどのような力なのか。

端的に言えば、思考のバイパス回路をどのくらい多く、そして太く持っているかである。

例えば、中学1年生の正負の計算なら、
「−2×5=」「−8+(−7)=」など
初めは、符号を見て、答えが+になるか−になるか、授業で習った法則を思い出して決める。

でもある程度慣れると、そんなことは考えずに、たちどころに答えが出てくるはずである。
「(負)×(負)=(正)」なんていう法則が、頭の中をよぎることはない。

つまり、正負の計算に関するバイパス回路が出来ているので、符号の法則なんて遠い道を通らなくても結果が出せるわけである。

これは、単純な計算だけでなく、高校での、因数分解や式の計算でも同じである。
バイパス回路ができていると、多くの公式の中使う物を捜さなくても、瞬時に、因数分解なり展開の式が浮かんでくるはずである。

このようことは、多くの分野で言えることだろう。
かつては、これを能力ととらえることもあったが、多くの場合、経験で作られていくようである。

数学の授業で計算力を付けるのなら、ある程度計算ができている生徒に理由を問う必要はない。いかに短時間で、このバイパス回路を付けるかが重要である。
そのためには、出題する問題の内容を分類しておく必要はある。
(○○式などは、詳しく問題を分析し、分類・統合を行っていると思う。)

つまり、分類された問題を、短時間でいかに多く解いていくかである。
バイパス回路ができたかどうかの判断は、難しいかもしれないが、
1つの見方として、問題を解く時間が急に短くなったときである。

まずは、計算のスピードアップに時間を費やすことだ。

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